1.発注作業・入荷予定の確認に関する課題
これまでは発注業務や入荷予定の確認をExcelで管理していましたが、運用ルールが属人化しており、関係者間での情報共有にも時間がかかる状態でした。また、ファイル数やデータの増加により管理が煩雑になっていたため、業務の標準化と効率化を図る必要性が高まっていました。こうした背景から、業務フローの見直しとシステム化による一元管理を目指しました。

2.輸入経費および経費支払いの管理課題
輸入にかかる運賃や保険料、関税などの経費については、製品原価に反映させず、帳簿上ではすべて「経費」として処理していました。そのため、実際の利益率と帳簿上の利益に乖離が生じている状態でした。さらに、支払い管理については「蔵奉行」の販売管理システムで未払金として別途管理しており、部門ごとにデータの突き合わせが必要で、業務が煩雑でした。

3.外貨建て買掛金管理の非効率性
外貨建てで発生する買掛金については、まず為替レートを用いて日本円に換算し、その後「蔵奉行」へ入力するという手間のかかるフローとなっていました。この二重入力によって転記ミスのリスクが高まり、確認作業にも多くの時間を要していました。為替差損益の管理も個別に行う必要があり、効率的な管理体制の構築が求められていました。

『TRADING-IM』は、従来Excelで個別に管理していた発注・入荷予定、輸入経費、外貨建ての買掛金など、属人化しやすく二重入力が発生していた業務を一元化・自動化できる機能が標準で搭載されています。直感的な操作性に優れており、現場担当者でもすぐに活用できる使いやすさも大きな魅力です。
さらに、既存の販売管理システム(蔵奉行)との連携が可能であるため、データの整合性が保たれ、業務の流れを止めることなくスムーズに移行・運用できる点も高く評価しました。これにより、業務全体の効率化と精度向上を実現できると判断しました。